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『リカ』文庫表紙

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『リカ』単行本表紙(初版)

『リカ』単行本表紙(初版)

『リカ』単行本帯-表面(初版)

『リカ』単行本帯-表面(初版)

『リカ』単行本帯-裏面(初版バージョン)

『リカ』単行本-裏面(初版)

リカ

Rika,2001

作:五十嵐貴久

Written by Takahisa Igarashi

長編

幻冬舎(幻冬舎文庫)/本体600円+税

単行本初版:2002年2月10日

新書本初版:−

文庫本初版:2003年10月10日/総406ページ(41w×16L)

狂気の女性ストーカーに狙われた男の恐怖
ホラーとユーモアが見事に融合したデビュー作

 出会い系サイトに興味を持った印刷会社の中堅サラリーマン本間隆雄。妻と娘への後ろめたさを自覚しつつも、平凡な日常への刺激に惹きつけられていく。
 サイトで知り合った自称看護師リカとのメール交換で好意を覚えるが、ケータイへの執拗な連絡、ヒステリックな嫉妬、待ち伏せ、会社への侵入、自宅訪問、と彼女の行動は常軌を逸していく。
 身の危険を感じ、警察へ相談に行くも徒労に終わると、大学の同窓生にして探偵業を営む元刑事の原田に調査と身辺警護を依頼する。リカの経歴を調べていく原田だったが、顔から身体に至るまでバラバラに解体された惨殺体で発見される。
 リカの魔手は、愛娘の亜矢にも及び、ショックから一時的な失語症に陥る。
 悔恨と怒りを胸に秘め、リカを呼び出すものの、逆襲に遭って前後不覚に。
 目覚めると縛られ身動きのできない本間。二人きりの部屋。喜びに満ちたリカの手には注射器。眼球に迫る針。絶望的な恐怖が襲いかかる。

 よくあるストーカー小説と思いきやページが進むにつれて神出鬼没の不死身な超人と化していくリカ。怖さは殺がれていくけど、作者の計算でしょう。
 怖さよりもユーモアが目立つように配されており、真昼の明治通りを全力で走ったり、腐った卵に酢をまぜたような体臭だったり、マンタクをFAXで送り付け、玄関ドアに髪の毛をびっしり貼り付けるなど、何度も吹いちゃった。
 このユーモアがリカというキャラクターを際立たせている。
 きっと映像では伝わらない。映像化は本作をダメにする。文字でしか伝えられないことってたくさんある。小説って本当に素晴らしい。

【サイト登録日】2008年1月6日 【ジャンル】異常心理・サイコ

▽メモ1第2回ホラーサスペンス大賞大賞受賞作。

▽メモ2文庫版のみ書き下ろしエピローグを収録。