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『禍家』文庫表紙

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『禍家』文庫帯-表面(4刷バージョン)

『禍家』文庫帯-表面(4刷バージョン)

『禍家』文庫帯-裏面(4刷バージョン)

『禍家』文庫帯-裏面(4刷バージョン)

禍家

Magaya,2007

作:三津田信三

Written by Shinzo Mitsuda

長編

光文社(光文社文庫)/本体571円+税

単行本初版:−

新書本初版:−

文庫本初版:2007年7月20日/総324ページ(41w×17L)

不気味な森、夜ごと出没する不気味な霊
恐怖に立ち向かう少年を描く、家3部作の第1弾

 交通事故で両親を亡くした13歳の少年、棟像貢太郎は祖母と2人、都心から離れた武蔵名護池の盂怒貫町へ引っ越してくる。
 町並みを見た瞬間、強い既視感にとらわれる貢太郎。道の先に広がる森にも薄気味の悪さも感じる。
「上総の森」と呼ばれ、大地主だった上総家の屋敷神を祀る祠があるという。没落した上総家の代わりに御守をする者もなく、触らぬ神に祟りなし、と住人たちも放置しているようであった。
 引っ越し当夜から不気味な気配を感じる貢太郎は、森の中で正体不明の霧に襲われ、自宅では首が切断された女性や赤子のような幽霊を目撃するなど怪奇現象に襲われる。この町には過去にも子供の失踪、陰惨な殺人事件が発生しており、自分の家にもなんらかのいわくがあるのでは?
 同級生の礼奈と共に調べを進める貢太郎が探し当てた真実とは?

 文庫帯裏にある惹句「魂が抜けるかと思うくらい怖かった」に相当な期待をかけて読んだのが裏目に出た感じ。とくに次の4点が気にかかった。
 (1)どっかで見たことあるような既成の恐怖シーン。(2)登場人物たち(とくに主人公、祖母、狂信者)の心情描写がおそろかで、彼らが体験する恐怖が迫ってこない。(3)描写全般が必要以上にくどい。(4)祟りを柱に据えているが、日本の精神風土はほとんど描かれていない。
 奇怪な超自然、実在的な狂信者の異常心理、どちらの恐怖も中途半端な印象。推敲前の作品を読まされた気分。ちょっとキツイ言い方だけど。

【サイト登録日】2008年2月13日 【ジャンル】幽霊・信仰・異常心理

▽メモ1文庫書き下ろし

▽メモ2屋敷神

日本各地に分布している民間信仰らしいです。土地や屋敷を守護する神様を指し、おもに敷地内に祀られることが多いようです。