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『吸血蟲』文庫表紙

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『吸血蟲』新書判表紙

『吸血蟲』新書判表紙

吸血蟲

Kyuketsuchu,2000

作:北上秋彦

Written by Akihiko Kitakami

長編

角川書店(角川ホラー文庫)/本体819円+税

単行本初版:−

新書本初版:2000年4月14日

文庫本初版:2007年1月10日/総435ページ(40w×18L)

陸の孤島と化した村にうごめく死人の群れ
吸血鬼を新たな解釈で描いた意欲作

 三方を山に囲まれた岩手県最北端の津谷瀬村は、9月に上陸した台風の直撃を受けて大きな被害を出していた。木々はなぎ倒され、山は崩れ、地中深く埋まっていた洞穴があらわになる。血を求める悪鬼が目を覚ました…。
 実家と折り合いを欠き、東京で暮らす沢瀬亜希子は、義弟の匠から妙なメールを受け取る。「姉さん、たすけて。最近、村の様子が変なんだ。お父さんもお母さんも狂っちゃったみたい」
 実家に電話するも応える家人はいない。台風の被害か。胸騒ぎを覚えた亜希子は、急ぎ津谷瀬村に帰郷する。
 同じ頃、立川署に勤務する刑事の触沢史郎は、津谷瀬村に住む姉が法事を無断欠席したばかりか、音信不通になったことを心配していた。なにがあったのだ。
 津谷瀬村に着いた亜希子と史郎は、全身が腐り果てた村人たちの襲撃を受ける。土砂崩れで村外への脱出の道もない。生者対死者の壮絶な戦いが幕を開ける。

 吸血鬼の正体がスゴイらしい、と聞きつけ、読んでみたけれど…。
 見覚えのあるシーンのオンパレード。吸血鬼の正体にしてもクローネンバーグの『シーバース』や『ラビッド』から拝借しているようだし、女性と村の少女との交流劇は『エイリアン2』と同工異曲でシラける。
 セリフが全部説明調なのも不自然。主人公の刑事が吸血鬼に関する持論を述べるとき、「ちょっと長いけど、ぼくの推論を話してもいいかい(P347)」。普通いわないでしょ。脱出目前なのに女子供を連れて吸血鬼の巣窟に戻るなど、言動・行動ともにちぐはぐ。怖さ以前に小説として残念な出来。

【サイト登録日】2009年1月29日 【ジャンル】吸血鬼・ヴァンパイア・虫

▽メモ1初刊時タイトルは『呪葬』

アスキー/アスペクトノベルス発行。文庫化にあたり改題、大幅な加筆・修正。