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『相続人』文庫表紙

『相続人』文庫表紙

『相続人』文庫帯

『相続人』文庫帯(初版バージョン)

相続人

Souzokunin,2003

作:保科昌彦

Written by Masahiko Hoshina

長編

角川書店(角川ホラー文庫)/本体552円+税

単行本初版:−

新書本初版:−

文庫本初版:2003年11月10日/総439ページ(40w×18L)

罪の相続を科せられた若者たちを殺す怨霊の恐怖
日本ホラー大賞長編賞を受賞したミステリホラー

 母校の東京学院大学アメフト部<ジャガーノーツ>の取材に訪れたスポーツデイリー記者の牧野文哉。勝利を収めた選手たちを取材中、東邦スポーツ記者を名乗る美しい女性、北川沙織と出会う。
 その夜、選手の1人、佐々木が自動車事故で死亡。スタジアムで佐々木と沙織が一緒にいるところを見かけている牧野は、事故のことを問いただすため、東邦スポーツに連絡を入れるが、そのような記者は在籍していないという。
 その日を境に<ジャガーノーツ>の選手たちが交通事故で死んでいく。選手たちを息子同然に想うヘッドコーチの根本はなにかを知っているようだが、口を開こうとはしなかった。
 取材を進める牧野は、北川沙織がこの世の者ではない、と確信する。なぜ、罪もない選手たちを殺し回るのか。なぜ、自分の前に現れるのか。
 29年前の出来事が発端になっていることを突き止めた牧野だったが…。

 最後まで気を抜かずに書かれていて好感が持てるけど、腰砕けになったシーンが2つばかりあった。「牧野はそちらに目をやった。〜恨めしげな顔をした女がさめざめと涙を流しながら、こちらを見つめている。そういったものは見当たらなかった(p62)」
 ぎゃふん。映像じゃないんだから、言葉でやっちゃダメでしょ。
 もう1つが、最後の最後で恨みの理由を語りに現れるゴースト。登場人物や物語を描く過程でゴーストの存在理由を突き止めていくのが、ホラー小説の醍醐味だと思う。本人に説明させちゃダメっしょ。しかも長広舌だし。

【サイト登録日】2009年5月17日 【ジャンル】ゴースト・怨霊・幽霊・復讐・スポーツ・フットボール

▽メモ1第10回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作品

『怨讐の相続人』から改題した上で刊行。巻末にホラー小説大賞選評を併載。

▽メモ2殺された若者たち(死亡順)

(1)佐々木啓(RBランニングバック)…本人が運転する車が電柱に激突。

(2)塩谷友之(WRワイドレシーバー)…車の前に飛び出して轢死。

(3)横山久直(TEタイトエンド)…アパートに突っ込んできたトラックと建物に挟まれて圧死。

(4)河口悠二(QBクォーターバック)…試合中に意識不明。救急車で搬送中に車外へ放り出される。