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『飼育する男』文庫表紙

『飼育する男』文庫表紙

『飼育する男』文庫帯

『飼育する男』文庫帯(角川ホラー文庫フェア版/2009年春)

飼育する男

A Collector,2006

作:大石 圭

Written by Kei Ohishi

長編

角川書店(角川ホラー文庫)/本体590円+税

単行本初版:−

新書本初版:−

文庫本初版:2006年7月10日/総417ページ(40w×18L)

あなたは、わたしのコレクションなのです。
女性を誘拐して凌辱・調教する異常性癖男の日常

 元ファッションモデルの水乃玲奈は、広告代理店に勤務する夫と結婚し、一男をもうけた専業主婦。毎日が慌ただしくすぎていき、果たしていまの自分は幸せなのだろうか、と考えずにはいられない。もっと別な生き方があったのでは…。そんなとき、配達人を装った男にスタンガンを当てられ、意識を失ってしまう。
 目覚めると小さな部屋で拘束されている玲奈。そこに現れた男が告げる。「あきらめてください。あなたはわたしのコレクションになったのです」
 休むことなく凌辱される玲奈。底なしの性欲を持つ男は、いったい何者か。
 裕福な家庭に育ち、両親が残した財産で悠々自適に暮らす、安藤龍之介。幼少の頃、森の中で拾った1冊の雑誌には、首輪を付けられ、犬のように飼い慣らされた女たちの写真が載っていた。
 成人した彼は、房総半島にある豪奢な自宅地下室に6つの部屋を設け、誘拐した女性たちを監禁。欲望のままに犯し、体罰によって躾けていたのだった。

 作者の作品を読むのは、『湘南人肉医』『殺人勤務医』に続いて3冊目だけど、異曲同工で飽きてきた。
 1.一人称、2.主人公の性格(知的で物静かな男)、3.お金持ち(なんでもできちゃう)、4.確信犯(異常性の自覚)、5.セックス描写(フェラチオに執着)、6.人生に未練がない(いずれ逮捕されると思っている)、7.家が海の近く(湘南が多い)。7つもの共通点だけでうんざりなのに、財力で主人公に自由を与えているので、物語の枠組みがユルユルになっている。作者の責任ではないけれど、ホラー文庫にラインナップされるべき作品でもない気がする。

【サイト登録日】2009年5月17日 【ジャンル】監禁・誘拐・拷問

▽メモ1文庫書き下ろし

▽メモ2作者20冊目の長編小説

▽メモ3安藤龍之介の容貌

身長180cm前後、整った顔立ちで手と足、指が長い。上品で物静か(p215)。話し方はロボットのように無感情(p52)。好んでピアノを弾くが素人レベル。元妻を監禁してからは娘の百合絵を引き取って一緒に暮らしている。

▽メモ4飼い犬ジャーマン・シェパードの名前

ジロー(兄)とフランソワーズ(妹)。

▽メモ5監禁部屋の様子

5メートル四方。天井と壁はコンクリートで、床には白いタイル。備品は冷蔵庫、ベッド、バスタブとトイレなど。

▽メモ6監禁されている女性

(1号室)白石慶子。有閑マダム。生きるためと称して環境に順応。

(2号室)池田真弓。離婚した元妻。甲斐性なしの年下の恋人がいる。

(3号室)武藤静香。大会で優勝経験もあるサーファー。名前のみ登場。

(4号室)木村京子。逝去した父親の愛人。50歳過ぎと最高齢。TVが与えられている唯一の女性で、お荷物的存在。

(5号室)香山早苗。国際線の元客室乗務員。最初に誘拐された女性。従順で手がかからない様子。

(6号室)水乃玲奈。元モデル。最後まで抵抗し、脱走を試みるも失敗。

○吉川友歌里…ミスコン女子大生。監禁部屋を空けるために解放された唯一の女性。

●井上奈緒美(2号室:死亡)…父親が経営していたスーパーマーケットチェーンに引き抜かれてきたキャリアウーマン。最後まで屈服せずに首つり自殺。

●宮坂深雪(2号室:死亡)…無名のアイドルタレント。計画的に手首を切って病院搬送を懇願するも男の無視されて失血死。

大石圭 大石 圭