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『エスケープ!』単行本表紙(初版)

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『エスケープ!』単行本-著者サイン(本物?)

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『エスケープ!』単行本-著者サイン(本物?)

エスケープ!

Escape,2005

作:窪依 凛

Written by Rin Kuboi

長編

文芸社/本体1,000円+税

単行本初版:2005年4月10日/総278ページ(43w×17L)

新書本初版:−

文庫本初版:200x年xx月xx日

快楽死を望む自殺志願者を乗せて疾走する霊柩列車
列車から降りる決意をした恋人たちの運命は?

 両親の愛情に薄い環境で育った容姿端麗の大学生、俊介。愛という感情が理解できず、寄ってくる女性をセックスの相手としか見ていない。幼なじみで盲目の同窓生、留乃とも軽い気持ちで寝たが、彼女を深く傷つけたことには無頓着だった。
 駅で不審な男とともに歩く留乃を見かけた俊介は不審に思う。警戒心の強い留乃がいったいなぜ? 跡をつけた俊介は、廃線となった駅舎に行き着く。
 霊柩列車。苦痛を快楽に変える薬を発明した男は、自殺志願者たちを列車に乗せ、車内で残虐な殺戮ショーを開催していたのだ。
 俊介に説得され、生きる決意をした留乃だったが、一度乗った列車から降りることは叶わない、と宣告される。どうしても降りたければ22名の自殺志願者から2人の同意者を見つけろ。タイムリミットは、105分。
 その間にも自殺志願者たちは快楽を味わいながら満面の笑みを浮かべて死んでいく。決意の固い自殺志願者たちを必死に説得する俊介と留乃だったが…。

 著者の作品は『FLY』に続いて2冊目だけど、とことん説得力に欠けている点は同じ。真の首謀者登場、とってつけたサプライズの結末に虚脱感を覚えた。
 本作の怖さの源は人間にある。感覚が異常な自殺志願者たち、彼らを嬉々として切り刻む霊柩列車の男。つまり、人間をきちんと描けば怖さの本領を発揮できるはずなのに、誰一人として満足に描けていない。ペラッペラの人間像。
 グロい怖さも中途半端で、チェンソーで切り刻むシーンでは「ギュジュジュジュジュ、と耳を塞ぎたく音が響く(p154)」。あぁ、そうですか。
 緑内障(p26など)への間違えた知識など、常識や良識を自覚してほしい。

【サイト登録日】2010年1月7日 【ジャンル】スプラッター スラッシャー 殺人鬼 マッドサイエンス

▽メモ1著者について

著者のブログ2007年12月20日によると、小説を読んだことが皆無だそうです。納得しちゃいました。

▽メモ2死亡者(自殺順)

(1)男性(30代)…小学生の頃からいじめられっ子。ホストに金を貢いで欺される。バタフライナイフで全身を切り刻まれる。

(2)女性(40代)…孤独で自傷癖。メスで切り裂かれる。

(3)老婆(?)…孫が自殺列車で死んでいる。電気椅子で感電死。

(4)男性(20代)…元ボクサー。粗暴で浅はかな性格。500万の借金苦。チェンソーで首を切断される。

(5)男性(30代)…失業したサラリーマン。ベルトで絞殺。

(6)女性(30代)…高居留理子というホラー小説家。スランプ。目をえぐられ、首を切り裂かれる。

(7)男性(?)…背の高い男。服毒。

(8)女性(?)…記述なし。