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『アンデッド』文庫本表紙(初版)

『アンデッド』文庫本表紙(初版)

『アンデッド』文庫帯-表面(初版)

『アンデッド』文庫帯-表面(初版)

アンデッド

Undead,2008

作:福澤徹三

Written by Tetsuzo Fukuzawa

長編

角川書店(角川ホラー文庫)/本体514円+税

単行本初版:−

新書本初版:−

文庫本初版:2008年8月25日/総222ページ(40w×17L)

不死者<アンデッド>に立ち向かう高校生たち
残虐描写も冴える学園ホラー第1弾

 不吉な噂の絶えない伊美山の麓に位置する不知火高校。
 在学生の伏見守は、竜也をリーダーとする4人組から暴力的ないじめと恐喝を受けていた。命じられた金銭の用意ができなかった守は、伊美山にうち捨てられた廃病院の地下室に閉じ込められてしまう。暗闇の中、ついにいじめ苦の限界に達して自殺をもくろむ守の耳元に囁く声。「死ぬのなら、体を貸せ」
 この地下室こそ、1980年代後半に18人もの命を奪った連続殺人鬼、玄田道夫が自殺した場所だった。変態志向の義父母から虐待を受けて育った玄田は13歳で両親を虐殺。それ以降も独善的な正義の名の下に次々と犯行を重ねたのだった。
 守が地下室から抜け出した日を境にいじめに荷担した者たちが、無残な拷問死を遂げていく。高校生連続殺人事件に警察やマスコミが大騒ぎになる中、霊感の強い同級生の神山美咲は、守の身のうちに潜む不穏な気配を感じ取る。
 守の心身を操る不死者の玄田は、邪魔者の美咲に魔手を伸ばすのだが…。

 本書が刊行された2008年あたりを境にして、角川ホラー文庫はライトノベル調のイラストカバーが増えてきた。管理人の年齢としては(自意識過剰気味ではあるけど)買いづらくなった。もっとも売れ行き不振でホラー文庫自体が消滅するよりはマシなので、ガマンして買い続けるしかない。
 それはさておき、本書をストレートに表すなら「福澤流オカルトSAW」。いじめ行為をネチっこく描いた上で、残虐描写たっぷりの死を与える。ホラーにおける"悪の自業自得"は即カタルシスにつながるので、その意味でも王道を行く作品だ。少々短い気もするが、若年層向けゆえにやむなしかな。

【サイト登録日】2011年10月26日 【ジャンル】学園 学校 高校生 オカルト 悪霊 拷問

▽メモ1シリーズ登場人物(不知火高校在学)

神山美咲…2年生。真面目で友達想い。文芸部を立ち上げる。霊感が強い。

二宮翔太…2年生。美咲の友人。文芸部員。のんきな性格。

秋月里奈…2年生。美咲の友人。文芸部員。茶髪で濃いメイク。隼人の彼女。

武村隼人…2年生。里奈の彼氏。嫌々ながらいじめに荷担。のちに文芸部員。

鬼屋敷大造…あばら屋に住むホラー小説家。ぶっきらぼうな性格の現金主義者。美咲たちのアドバイザー。

▽メモ2保科昌彦がゲスト登場?

 いじめ行為を見て見ぬふり教師の保科正彦。これって作家の保科昌彦のことでしょうか。事なかれ主義者で猟奇殺人やSMビデオを好む独身者(→P183)、と負の描写が多いのですが…。

▽メモ3おもな被害者(死亡順)

矢島一輝…背中の皮膚を切り開かれてUVマシン内で焼死(P90〜)。

神内剛志…すべての歯を砕かれてロッカーの中で窒息死(P126〜)。

剣持竜也…爪と指の間に針を差し込まれた上で感電死(P167〜)。

保科正彦…リストカットで失血死。犯人に仕立て上げられる(P174)。