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『生還者』単行本表紙(初版)

『生還者』単行本表紙(初版)

『生還者』単行本帯-表面(初版)

『生還者』単行本帯-表面(初版)

『生還者』単行本帯-裏面(初版)

『生還者』単行本帯-裏面(初版)

生還者

Seikansya,2007

作:保科昌彦

Written by Masahiko Hoshina

長編

新潮社/本体1,600円+税

単行本初版:2007年4月20日/総274ページ(43w×20L)

新書本初版:−

文庫本初版:−

生き埋めから生還した6人に忍び寄る死の影
ホラー風味をたっぷり効かせたサイコミステリ

 人里離れた奥秩父の温泉旅館<双神館>が、台風による山崩れで押しつぶされた。多くの人命が失われ、渇きと絶望に打ちのめされた生存者たちは、かつて犯した罪を懺悔する。そして4日後、6人の男女が奇跡的に救出されたのだった。
 生還者たちは固く誓う。あそこで聞いたことは終生他言しないこと。
 図書館で司書を務める沢井も奇跡の生還者の一人だったが、恋人を失ったことへの自責の念が重くのしかかっていた。自分が双神館への旅行を言い出さなければ、彼女が死ぬことはなかったのだ。
 事故から半年が過ぎようとしたころ、生還者の一人で旅館の仲居が水死体で発見される。それも彼女が懺悔した内容と酷似した死にざまだった。そして、沢井にかかってくる電話からは子供の泣き声が…。
 生還者たちとコンタクトを図る沢井だったが、一人また一人と懺悔の内容に則って死んでいく。まるで超常的な何かが引き起こしているような惨劇に終止符を打つことはできるのだろうか。

 帯にある「サイコ・サスペンス」は正答で、純然たるホラーではない。サイトから引き上げることも考えたけれど、アプローチがホラーに寄っているので、このまま残すことにした。詳しくは明かさないけれど、いわゆる双子のトリック。ミステリ慣れしている人には、早い段階で真相がわかるかも。
 生存者たちが自身の罪をあがなう方法で死んでいくさまはホラーさながらであり、主人公に「怨霊のしわざかも」とも言わせている。映画でいえば『ファイナル・デスティネーション』シリーズの影響が見られる。著者初の一人称小説でもあり、過去3作に比べると文章もスッキリとしている。

【サイト登録日】2012年5月30日 【ジャンル】殺人 サイコ 生存 運命 裁き