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『グラウンド・ゼロ』単行本表紙(初版)

『グラウンド・ゼロ』単行本表紙(初版)

『グラウンド・ゼロ』単行本帯-表面(初版)

『グラウンド・ゼロ』単行本帯-表面(初版)

『グラウンド・ゼロ』単行本帯-裏面(初版)

『グラウンド・ゼロ』単行本帯-裏面(初版)

グラウンド・ゼロ

Ground Zero,2008

作:保科昌彦

Written by Masahiko Hoshina

長編

角川書店/本体1,500円+税

単行本初版:2008年8月31日/総290ページ(43w×17L)

新書本初版:−

文庫本初版:−

人質籠城事件に端を発する世界規模の脅威
戦争の歪みが生み出した狂気のバッドシード

 妊娠中の妻が待つ自宅へ車を走らせていた神奈川新報の記者、岡谷章文は、路肩の草むらで倒れていた男を発見する。虫の息の男はうめき声をあげる。「とめろ、奴をとめろ」
 なりゆきで病院まで同行した岡谷だったが、そこにグッタりとした少年を抱えた男が現れる。焼津市の大河内病院の看護師を名乗る男は、少年を保護するために連れ出したのだ、といって果物ナイフを手に病室に立て篭もる。
 捜査にやってきた県警の特殊犯事件対策室の刑事たちだったが、ほどなくして捜査権限が公安に委譲される。人質籠城事件でなぜ公安が出てくるのか。
 公安に疑いを持たれて軟禁される岡谷と入院患者たちだったが、あろうことか、その刑事たちがお互いを銃撃し合って死亡する。
 岡谷たちは病院を占拠したテロリストと誤報され、対テロ特殊部隊SATが鎮圧にやってくるという。すべての原因は少年にあるようなのだが…。

 ミステリばりの謎また謎を散りばめておきながら、いざ結末に至ると超常現象のせいにして思考を止める。黒幕が現れてとことん真相を語り尽くす。
 2003年デビュー作『相続人』から一貫している構成の難は、本作でもまったく進歩なし。読み手として、これほどシラけることもない。
 解明されない謎を残しても許されるのは、ホラーの特徴の一つであるけれど、無理なつじつま合わせのために超常現象を持ち込むのは、主客転倒もはなはだしい。それでも期待している作家なので、どうかがんばってほしい。

【サイト登録日】2012年6月25日 【ジャンル】戦争 バッドシード 悪い種 超能力