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『殺人鬼2』単行本表紙(初版)

『殺人鬼』単行本表紙(初版)

『殺人鬼』単行本帯-表面(初版)

『殺人鬼』単行本帯-表面(初版)

『殺人鬼』単行本帯-裏面(初版)

『殺人鬼』単行本帯-裏面(初版)

『殺人鬼』新書版表紙(初版)

『殺人鬼』新書版表紙(初版)

『殺人鬼』新書版帯-表面(初版)

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『殺人鬼』文庫版表紙(新潮社版/初版)

『殺人鬼』文庫版表紙(新潮社版/初版)

『殺人鬼』文庫版帯-表面(新潮社版/初版)

『殺人鬼』文庫版帯-表面(新潮社版/初版)

殺人鬼

A Devilish Homicide,1990

作:綾辻行人

Written by Yukito Ayatsuji

長編

双葉社/本体1,553円+税

単行本初版:1990年1月25日/総272ページ(45w×20L)

新書本初版:1994年10月25日/総284ページ(46w×19L)

文庫本初版:1996年2月1日(新潮社版)/総314ページ(41w×18L)

無慈悲!残虐!男女8人を襲う殺人鬼の殺戮行
新本格ミステリ作家の手によるスプラッターホラー

 未解決の殺人事件や行方不明事件が起こり、立ち入る登山者も少ない双葉山。
 ある条件をクリアした者だけが参加できるサークル「TCメンバーズ」の男女8人が親睦会を兼ねた夏合宿のため、三泊四日で双葉山へ入山した。
 キャンプファイヤーを囲みながら怪談話に興じるメンバーたちだったが、いまなおこの山に潜むという<双葉山の殺人鬼>に話が及んだとき、参加者の女子大生、茜由美子は不吉な予感に襲われる。ここではしてはならない話…。
 夜も更けて寝静まった頃、メンバーの大八木と千歳が一夜のアバンチュールを愉しんでいたところ、黒い影を思わせる大男が現れて2人を惨殺する。翌日、2人の捜索に出かけた他のメンバーたちも残虐非道な手口で殺されていく。
 ロッジでメンバーたちの帰りを待つ茜と麻宮少年だったが、いよいよ殺人鬼の魔手が迫っていた。激しい雨風が吹きすさぶ夜の森へ逃げ出した2人だったが、雷鳴の閃光に浮かび上がった殺人鬼の正体とは?

 最初に読んだのは新潮文庫版で、それから16年ほど経つ。この間にもホラー小説や映画にたくさん接したけど、なお本作の衝撃は風化してなかった。
 エグい殺戮描写もさることながら、本作の妙味は殺される過程で被害者が味わう狂気を描いている点にある。苦痛から逃れるために早くとどめを刺して欲しいという懇願、まだ生きていたいという執着。この2つの心理がないまぜに被害者の脳裏を荒れ狂い、精神を破壊していく。ここが読ませどころだ。
 本作はミステリばりのトリックというか、引っかけが仕込まれている。これを充分に味わうためには、一気呵成に読み切ることを強くオススメする。

【サイト登録日】2012年7月26日 【ジャンル】スプラッタ スラッシャー 殺人 不死身

▽メモ1本作誕生の舞台裏

 単行本のあとがきによると、京大推理小説研究会所属時の著者と後輩の我孫子武丸が、1985年に200枚程度のリレー小説として研究会機関誌に掲載したのが最初らしいです。

▽メモ2単行本/新書/文庫の加筆・訂正

 判型を変えるたびにわずかながらの加筆と修正が施されているようです。現行(2012.7月現在)の角川文庫版でもさらなる加筆・修正が行われており、著者いわく「現時点での決定版」(角川文庫版あとがきより)。これから読む方は角川文庫版をオススメします。
 ちなみに管理人は角川文庫版を持ってないため、本サイトにも表紙画像は載せてません。

▽メモ3判型によってあとがきが異なる

 判型ごとにあとがきが異なります。著者はあとがき好きなのでしょうか?

▽メモ4被害者たち(殺害順)

(1)大八木鉄男(B/27/体格の良い会社員)
 …エリと青姦中に木杭で腰を貫かれ、斧で首を切断。

(2)千歳エリ(B/23/小悪魔風OL)
 …大八木もろとも木杭で貫かれ、斧で左足、左手、首を切断。

(3)州藤敏彦(B/24/資産家のドラ息子)
 …たき火の残り火に顔を押しつけられたあと、斧で後頭部を割られてから首を切断。

(4)磯部秀一(A/38/中学理科教師。麻宮の元担任)
 …背後から左肩を斧で一閃され、右足を切断、左足を半切断。千歳の切断した手を口に押し込まれて窒息死(失血?)ののち、首を落とされる。

(5)沖元健介(A/21/オタクな大学生)
 …逆さづりで腹を割かれ、自らの腸を口に押し込まれて悶絶死後、首をはねられる。

(6)磯部明美(B/34/磯部の妻。2年前に息子を亡くした)
 …両目をえぐられたあげく、両掌で頭を圧迫されて頭蓋骨粉砕。最後に首を裁ち落とされる。

(7)麻宮守(B/14/中学生。茜に亡き母の面影を映している)
 …右手首を切断されたあと、口から腕を突き入れられて内臓を引きずり出される。