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『殺人鬼II 逆襲篇』単行本表紙(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』単行本表紙(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』単行本帯-表面(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』単行本帯-表面(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』単行本帯-裏面(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』単行本帯-裏面(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』新書版表紙(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』新書版表紙(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』新書版帯-表面(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』新書版帯-表面(初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』文庫版表紙(新潮社版/初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』文庫版表紙(新潮社版/初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』文庫版帯-表面(新潮社版/初版)

『殺人鬼II 逆襲篇』文庫版帯-表面(新潮社版/初版)

殺人鬼II 逆襲篇

A Devilish Homicide II,1993

作:綾辻行人

Written by Yukito Ayatsuji

長編

双葉社/本体1,553円+税

単行本初版:1993年10月30日/総261ページ(45w×20L)

新書本初版:1995年8月5日/総275ページ(46w×19L)

文庫本初版:1997年2月1日(新潮社版)/総304ページ(41w×18L)

双葉山を下った殺人鬼による新たな凶行
残虐さにひときわ磨きをかけたスプラッターホラー

 久しぶりの旅行を楽しむ刑事の冴島一家の車が、山道で大男をはねてしまう。慌てて助けに寄った冴島の指を食いちぎった大男こそ双葉山の殺人鬼だった。夫と幼い娘を八つ裂きされた妻の美砂子は、殺人鬼めがけてアクセルを踏み込む…。
 半年前、双葉山で何者かに襲われて植物状態になった父の白河誠二郎が入院する白河外科病院へ見舞いにやってきた家族たち。長男で小学4年生の真実哉は、回復の見込みがゼロであると聞かされても、決して望みを捨てていなかった。そんな彼には特殊な能力がある。体外離脱して他人の見ているものや聞いているものを、自らの体験として受け取ることができるのだ。
 その日の夕方、山で交通事故に遭った瀕死の女性が搬送されてくる。誰あろう、殺人鬼とともに車ごと崖下へ転落した美砂子だった。
 嵐のごとき風雨強まる夜の病院に現れた双葉山の殺人鬼。家族を守るべく、凶行を重ねる殺人鬼に対峙する真実哉少年の運命はいかに?

 前作との決定的な違いが2つある。1つは被害者像で、前作はちょっと軽薄な人々が当然の報いのごとく殺されていく。ところが本作では善人というか、無害というか、ごく普通な人たちが無慈悲に殺されていく。もう1つは殺害時の描写で、被害者が味わう精神の狂乱をたんねんに描いた前作の風味は薄れ、殺戮により重きを置いている風に読める。"限りなく純粋な憎悪と狂気"を強調しているのかもしれないけど、やはり被害者側のパニック心理を読み、追体験のごとき恐怖を味わうことが小説の醍醐味だと思うので、少々残念に感じた。

【サイト登録日】2012年7月28日 【ジャンル】スプラッタ スラッシャー 殺人 不死身 続編

▽メモ1茜由美子の再登場

 真実哉少年の回想の中で、前作の生き残りの茜由美子(妹)が登場します。姉妹には不眠になる時期(事件があった夏?)があり、別々の精神病院に入院している。たまたま検査に来ていた真実哉少年が由美子と言葉を交わします。

▽メモ33もありうるとか

 新書版(1995)と文庫版(1997)のあとがきで「いずれ書かれるであろう殺人鬼3をお楽しみに」とあります。殺人鬼の究極的な憎悪はどこへ行き着くのか。ぜひ読みたいところです。

▽メモ3被害者たち(殺害順)

(1)冴島武史(34/警視庁捜査一課刑事)
 …3本の指を噛み千切られ、左眼をえぐられてから首を180度ねじられる。

(2)冴島莉絵(3/冴島夫妻の一人娘)
 …地面に叩きつけられて死亡後に頭を踏みつぶされ、股間から真っ二つに裂かれる。

(3)冬木貞行(28/白河外科病院の事務職員)
 …ナイフで眉間を一突きされて即死。

(4)曾根崎荘介(34/麻薬中毒の連続殺人犯)
 …舌、両耳を切り取り、両目をえぐって口に押し込んだあと、腹を十文字に割き、腸を首を巻いて絞め殺す。

(5)溝口さやか(22/看護師)
 …曾根崎の腸で首を絞められてから両腕を折られる。続けて曾根崎の空っぽの腹へ逆立ち状態で頭を突っ込まれて首の骨が折れる。

(6)喜多山静子(39/看護師)
 …清掃用の酸を飲まされ、口から消化器を放出されて身体ごと爆裂。

(7)加川泰子(26/看護師)
 …医療用鋏で口から耳まで切り裂かれて力任せにむしられる。最後は閉じた鋏を左耳へ突き入れられる。

(8)冴島美砂子(29/冴島の妻)
 …最初の襲撃時、夫の死に様と娘の屍肉を食わされたことで発狂。自動車で崖下へ転落して瀕死の重傷を追い、白河外科病院ICUに運び込まれる。殺人鬼の再襲撃において開いた医療用鋏を両眼に深く突き込まれて死亡。

(9)後藤満代(54/白河家の住み込み家政婦)
 …腹を割かれて内臓噴出。瀕死のところで首をはねられる。

(10)白河啓一郎(47/白河外科病院院長)
 …両手両足を切断されたあと、首を切断される。

(11)白河和博(22/啓一郎の一人息子。大学生)
 …右足のふくらはぎを噛みちぎられたあと、顔面を壁に打ち付けられて意識朦朧。最後は口から木刀を突っ込まれて悶絶死。

(12)白河誠二郎(40/院長の実弟。双葉山の崖から転落して植物状態)
 …殺人鬼と格闘の末、沼へ転落。死体として発見される。