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『たたり』単行本表紙(初版)

『たたり』単行本表紙(初版)

『たたり』単行本帯-表面(初版)

『たたり』単行本帯-表面(初版)

『たたり』単行本帯-裏面(初版)

『たたり』単行本帯-裏面(初版)

たたり

Tatari,2000

作:雨宮町子

Written by Machiko Amemiya

長編

双葉社/本体1,800円+税

単行本初版:2000年8月30日/総385ページ(42w×19L)

新書本初版:−

文庫本初版:2002年?月?日

怨念の染みこんだ山中の別荘で起こる怪奇現象
男女の愛憎劇をオカルトで味付けした幽霊屋敷ホラー

 SF小説家に転身した元中学教諭の高橋哲哉と妻佐知子は、友人の紹介で那須塩原の山中にある別荘を借り受ける。明治36年に國岡男爵が建てた別荘は立派な作りで、狭い賃貸マンションに暮らす夫妻にとっては夢のような環境だ。夫妻は仕事と私生活の新たなスタートに胸を膨らませるのだった。
 その一方で不眠や悪夢にうなされる日々が続き、ふとした瞬間に見せる夫の下卑た表情によからぬものを感じる佐知子。内向的で自分に自信を持てぬ佐知子にとって、美男子で快活な夫の愛情に報いるには献身的に尽くすほかない。その夫が少しずつ変わっていくさまに大きな不安を覚える。また、不吉な印象を受ける開かずの間の寝室、男や女の呻き声とおぼしき音、掃除してもすぐに生えてしまう黒い黴、あごに突然現れたほくろ…。線の細い佐知子も徐々に体調を崩していく。
 やがて夏を迎え、哲哉の元教え子の高校生、渉が同級生のガールフレンドをともなって別荘へ遊びにやってくる。
 屋敷に巣くう不気味な気配は、安穏な夏の日々を送る人々を侵していく…。

 ちょっと辛辣になるけど、ホラーの形を借りた男女の愛憎劇なのか、怨霊跋扈する幽霊屋敷なのか、描きたいものがさっぱりわからない。
 盛り上がらないなぁ、と終盤の359ページにさしかかってからがスゴい。ホルターガイストだ、怨霊だ、がバタバタ暴れ始める。あまりに性急すぎる。
 中盤から急に増えた登場人物もさしたる意味をくみ取れない(連載小説ゆえのテコ入れ?)。とくに中盤から語り部を担う童貞高校生が意味不明。
 帯文句の「これは日本版『シャイニング』」って、キングに失礼だと思う。

【サイト登録日】2012年7月30日 【ジャンル】幽霊屋敷 明治 怨霊 女霊

▽メモ1月刊小説誌に計7回連載

 双葉社の月刊誌『小説推理』1999年11月号〜2000年5月まで連載したものに加筆・修正を加えて刊行。

▽メモ2作中に登場する映画タイトル

 これらの映画の内容が暗喩になっているのでしょうか?(リンク先は「映画データベース - allcinema」)
13日の金曜日(p20)』『羊たちの沈黙(p20)』『ポセイドン・アドベンチャー(p69)』『推定無罪(p112)』『ヤング・フランケンシュタイン(p288)』

▽メモ3誤「名詞」→正「名刺」(p235)

 ページ内に同じ誤字が2カ所あります。ちょっと珍しいですね。