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『最後の記憶』単行本表紙(初版)

『最後の記憶』単行本表紙(初版)

『最後の記憶』単行本帯-表面(初版)

『最後の記憶』単行本帯-表面(初版)

『最後の記憶』単行本帯-裏面(初版)

『最後の記憶』単行本帯-裏面(初版)

最後の記憶

Saigo no Kioku,2002

作:綾辻行人

Written by Yukito Ayatsuji

長編

角川書店/本体1,600円+税

単行本初版:2002年8月30日/総387ページ(45w×21L)

新書本初版:2006年1月30日

文庫本初版:2007年6月23日

人生最後の記憶に潜む恐るべき真相とは?
古き田園風景を舞台にしたノスタルジック・ホラー

 美人で慈愛深い母の波多野千鶴が白髪痴呆なる奇病に冒された。まだ50歳だというのに総白髪となり、記憶を、認識力を、人格を、感情を急速に失っていく。
 我が子すら判別できないありさまだが、稲妻の光とショウリョウバッタが飛ぶときに放つ「チキチキチキ」という音をひどく怖がる。それは母が子供の頃に体験した恐ろしい出来事に起因しているようだが、その真相は本人すら覚えていない。
 白髪痴呆が家族性だった場合、僕や妹の水那子に遺伝している可能性があるという。原因不明で、治療方法も確立されていない奇病を前に僕の心は折れてしまい、大学院での研究者生活を諦め、塾講師アルバイトで糊口をしのいでいた。
 母を見舞った帰り道、偶然にも幼なじみの藍川唯に再会する。前向きで積極的な唯に現状を打ち明けたところ、確かめに行こう、と誘われる。親族に白髪痴呆で逝去した人がいるか。思い切って確認すれば、おのずと人生が開けてくるだろう。
 生まれ故郷へ帰ってきた僕を待ち受ける真相、そして運命とは…。

 ものすごく期待して読み始めたのだけど、何度も途中で投げ出してしまった。なかなかお目にかかれないレベルのつまらなさで、帯の「記念碑的傑作の完成」という大げさな惹句がみっともないったらありゃしない。
 奇病、最後の記憶、連続殺人、キツネのお面、神隠しとアイデアを寄せ集めたけれど、糊付けの方法を忘れてしまったらしい。すべてがちぐはぐで、物語に芯がない。主人公の人物像も雑で、性格や言動、考察や行動が行き当たりばったり。とくに心のスイッチがON/OFFの2段階切り替えしかない印象だ。
 終盤を読みながら、ふとドイルの『卵形の水晶球』を思い出した。

【サイト登録日】2012年9月1日 【ジャンル】異世界