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『デス・ネイル』文庫表紙

『デス・ネイル』文庫表紙

デス・ネイル

Death Nail,2006

作:森山 東

Written by Higashi Moriyama

短編81ページ/『デス・ネイル』所収/角川ホラー文庫

Death Nail,2006

現代医学も見放す呪われた奇病<デス・ネイル>
対決するカリスマネイリストを待ち受ける陥穽

 恋人と別れた中井奈々子は、結婚に代わる何かを求め、親友の友美に紹介されるまま、ネイリストへの道を歩み出す。そうして彼女の天賦の才が開花する。
 老人ホームに入所する老女、かつ江の爪を真心込めて手入れした奈々子は「い・い・ひ・と」と賛辞を受ける。そのかつ江が逝去し、遺品の眼鏡と、花柄の涎掛けが奈々子の元に届けられる。
 かつ江の眼鏡をかけると不思議が起こる。客の望んでいる絵柄が浮き出て見えるのだ。ネイリスト技能検定試験1級にも合格した奈々子は、エステサロン「サロン・ド・ブランシェ」の看板ネイリストとして頭角を現していく。
 ある日のこと、変わり者と噂される大富豪の真茂涼子から出張サービスを依頼された奈々子は、意を決して大邸宅を訪れる。そこで驚くべき光景を目にする。涼子の愛娘、梨花の全身に爪が生えていたのだ。治療不能な奇病<デス・ネイル>。
 かつ江の眼鏡をかけた奈々子は、奇病<デス・ネイル>と対峙する。

お見世出し」で作者のファンになったので、期待が大きすぎたのかもしれないけど、「えぇ〜〜」と声が出た。悪い意味で。
 ネイリストの仕事ぶりや、奇病デス・ネイルがチラっと登場する中盤までは興味深く読んだ。なぜ後半で破綻するのだろう。とくに主人公の性格の豹変ぶりは不自然。欲得が薄くて真心のある女性が、強欲で横柄なビッチに成り下がる。人間性のスイッチが切り替わる記述がすっぽり抜け落ちているためかも。
 作品を巡って版元と揉めたのか、締め切りによほど遅れていたのか。いずれにしても投げやり感が濃く漂っている印象を受けた。ものすごく残念。

【サイト登録日】2010年1月21日 【ジャンル】呪い 病気 奇病