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『デス・ネイル』文庫表紙

『デス・ネイル』文庫表紙

感光タクシー

Kanko Taxi,2006

作:森山 東

Written by Higashi Moriyama

短編36ページ/『デス・ネイル』所収/角川ホラー文庫

Death Nail,2006

修学旅行の女子高生たちを襲う京都の怪異
同級生が告げた真相は新たな悲劇への幕開けか

 修学旅行で京都にやってきた女子高生チャミとサキ。
 チャミの寝坊ですっかり出遅れた2人は急いで支度をするが、そこへ現れたホテルの美人女将。暗闇の中にぼぅと浮かび上がったかと思うと、首がビックリするほと伸び、すさまじい形相でうなり声を上げる。
「出て行け! お前たちは出て行け!」
 慌てて外へ転がり出た2人を待っていたのは同級生のミカ。霊感が強く、不吉な噂もささやかれていた。
 ミカに案内されて乗り込んだ観光タクシーは蛍光塗料でも塗ってあるかのように発光しており、運転手はマスクにサングラスという出で立ち。
 走り出したタクシーに揺られながら、不審の思いを強めていくチャミとサキ。女将の幽霊、発光するタクシー。すべてはミカと関係があるのでは?
 京都の町を行くタクシーがたどり着いた衝撃の事実とは?

 京都が舞台、ということで著者ならではの物語、語り口を楽しみにした。開始早々に登場する女将さんの怨霊も雰囲気バッチリで期待が高まる。
 読み終わった感想は、どうしてこうなっちゃうんだろう、という不満。
 幽霊に遭遇してキャーキャー逃げる女子高生たち、霊能力を持つとおぼしき同級生、発光するタクシー。それらが「実は彼女たちは幽霊なのでした」というオチで結ばれ、読み手に驚きを与えて終わる。これでよいでしょ?
お見世出し」や他の作品もそうだけれど、蛇足ともいえる継ぎ足しをするから作品が濁り、結果的に読み終わったときの余韻が薄っぺらいのだと感じた。

【サイト登録日】2010年2月8日 【ジャンル】京都 幽霊 女子高生 学生 タクシー 車