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『夏合宿』文庫表紙(初版)

『夏合宿』文庫表紙(初版)

ドライ・オア・フレッシュ

Dry or Fresh,2001

作:瀬川ことび

Written by Kotobi Segawa

短編30ページ/『夏合宿』所収/角川ホラー文庫

Natugassyuku,2001

窓の外をコツコツと叩くのはいったい誰?
夜闇に浮かぶ来訪者のとっても意外な正体

 2週間の南米旅行から帰宅した両親を出迎える長女で高校2年の万里絵、次女で小学6年の沙也香。
 母がこぼす。「ブエノスアイレスでおみやげ袋を置き引きに遭って…」。おみやげナシにガッカリする姉妹だったが、父がスーツケースから誇らしげに取り出した一品を見て驚く。猛烈な異臭を放つ干し首。露天商から購入した本物だと息巻くが、家の中に置かないで! と女3人に怒られ、あわれ干し首はガレージへ。
 その夜、沙也香は寝付けなかった。どうしても干し首のことを考えしまう。すると窓を叩くコツという音を耳にする。怨霊と化した干し首が飛び回っている?
 翌日の学校帰りのこと。図書館へ立ち寄った沙也香は、なじみの女性司書に相談すると、干し首は十中八九ニセモノだ、という。安心した沙也香だったが、その夜も窓を叩く音が聞こえてきた。
 思い切ってカーテンを開けた沙也香は、窓の外に浮かぶ意外にものを目撃する。

 干し首をどう料理して笑わせ、いや怖がらせてくれるのだろう、と期待したのだけど、見事にすかされてしまった。
本と旅する女」の『世界スリラー全集』と同様、著者自身の郷愁を物語に練り込んでいるだけだろう。1960〜1970年代に子供だった読み手をクスクス笑わせる隠し味にはなっているけれど、それ以降の世代には通用しないかも。
 ちなみにナショジオで放送された『初公開!アマゾンの首狩り族』によると、干し首を作っていたのは2世代くらい前のことで、いま現在の部族はすっかり文明になじんだ生活を送っていた。失礼ながら意外に感じた。

【サイト登録日】2010年12月1日 【ジャンル】干し首 呪術 ろくろ首 初恋 片想い

▽メモ1外務省発出「干し首作りについて」

外務省 海外安全ホームページ」の「エクアドルに対する渡航情報(危険情報)の発出」において、2010年12月の時点で次の情報を掲載していました。以下引用です。

2009年には、モロナ・サンチアゴ県及びパスタサ県において、数体の首無し死体が発見されましたが、様々な状況から、切断された首は現地シュアル族の間に伝わる方法で干し首にされ、インターネット販売されている可能性があるとみられています。