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1995年第2回

おもな出来事 1995

■1月兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)

■3月地下鉄サリン事件

■5月テレサ・テン死去(歌手/享年42)

■7月PHSサービス開始

■11月『Windows 95』日本発売

■11月ビートルズ25年ぶり新曲『Free As A Bird』

■11月新食糧法施行。お米の販売が自由化

■12月『男はつらいよ』完結。全48作

荒俣宏氏 選評(要約)

 恐怖の正体が自分自身であり、窮地に立ったキャラクターを安易に自殺させる解決法は、今後「禁じ手」にしてほしい。

パラサイト・イヴ
 この壮大さこそ、評者が待ち望んでいたもの。国際的規準に照らしても水準を超える力作である。綿密に物語を追うスタイルも気に入った。

玩具修理者
 ラヴクラフト的パロディの隠し味が利いている。具体的な物語の進行からホラーを醸造していく手腕を認めた。

景山民夫氏 選評(要約)

 最終選考作品は第1回目に較べてレベルはかなり高くなった。主人公が犯人だった、という常套手段は、僕の選考基準に於いて禁じ手とする。

パラサイト・イヴ
 専門知識を充分に生かして飽きずに読ませる文章力は大したもの。個人的には、作品中に何度か登場する専門用語の羅列に読み手を疲れさせる部分があったように感じた。

玩具修理者
 どこかレイ・ブラッドベリを思わせる作品。固有名詞の作り方が実に魅力的で、文体も独特の世界を持っている。

高橋克彦氏 選評(要約)

 前回はかなり意見が分かれて長引いた選考会だったが、今回は30分もしないうちに大賞が決定した。

パラサイト・イヴ
「アイラ・レヴィン(※)の再来」という一言に尽きる。日本のホラー小説のレベルを一段階上げたと書いても褒めすぎではない。海外のホラー映画の影響を受けている描写はいくつか見られるが、自然に咀嚼しているので大きな欠点ではない。

玩具修理者
(受賞は)満場一致だった。奇妙な味わいという意味で長く記憶に残る作品となろう。

 ※アイラ・レヴィン……23歳の若さで『死の接吻(A Kiss Before Dying,1953) 』を引っさげて米ミステリ界にデビューした作家。ホラーでは『ローズマリーの赤ちゃん』や『ステップフォードの妻たち』などを執筆している。

林真理子氏 選評(要約)

 ホラー大賞の選者は初めてであったが、どれもレベルが高く、「面白いか否か」ですっぱり決めていく爽快感がある。

パラサイト・イヴ
(科学知識などが)ゼロの私が、徹夜して読んでしまった。緻密な文章を組み立てながら、スケールの大きな世界へとひきずり込む著者の才能はなみなみならぬものとみた。

玩具修理者
 非常によくまとまっている。言葉からのイメージのひき出し方が非常にうまい。

第2回日本ホラー小説大賞受賞作

大賞

「パラサイト・イヴ」初刊表紙

ミトコンドリアの反乱を描くバイオホラー

パラサイト・イヴ

受賞者:瀬名秀明

長編賞

該当作なし

短編賞

「玩具修理者」初刊表紙

クトゥルー神話にも通じる奇妙な味わい

玩具修理者

受賞者:小林泰三

 本賞が注目されるきっかけとなったのが第2回です。
 バイオテクロノジーとホラーを融合した大賞受賞作「パラサイト・イヴ」がベストセラーとなり、実写映画やゲームの原作にもなりました。
 また、新たに創設された短編賞には、ミステリー小説にも手腕を奮う小林泰三さんが受賞してます。
 奇遇にも受賞者2名はテクノロジー畑出身で、それぞれ研究職に就く兼業作家です(2010年1月現在)。