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2003年第10回

おもな出来事 2003

■3月新型肺炎SARSが中国で流行

■4月Blu-rayレコーダー日本発売

■7月宮城県北部地震。震度6弱を観測

■10月A・シュワルツェネッガーが州知事当選

■10月中国が有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げ成功

■10月スティルインラブが史上2頭目の牝馬三冠

■10月『OS X 10.3 Panther』日本発売

■12月地デジ放送開始(東京、大阪、名古屋)

荒俣宏氏 選評(要約)

 加虐趣味に関心が寄っているのは時代の空気か。

姉飼
「毒」か、「純情」か、最後まで判断できなかった。道具立てがきわめて巧妙で、全候補作でトップにしたが大賞に推されるとは思わなかった。この世界の背景をもう少し詳述してほしかった。

白い部屋で月の歌を
 オチは平坦だが、ストーリーの流れが巧み。この巧さを凌駕する過剰な作品を相手に回したのが不運だった。

高橋克彦氏 選評(要約)

 今回は才能が結集した。

姉飼
 少なくても私の理解の超えたところにある。75点かもしれないし、150点かもしれない。この作者に賭けてみようという思いで大賞受賞とした。

白い部屋で月の歌を
 同点で争っていたが、割を食う形となった。恐怖小説としては相当に高いレベル。安定した技量は朱川さんの方にあると私は見た。

怨讐の相続人
 復讐が途中からパターン化されている弱点はあるが、物語を読ませるコツを心得ている。あとはテーマの選択にかかっている。今後に期待。

林真理子氏 選評(要約)

(短編での大賞受賞は)長編に魅力がなかったというのが大きな理由だろう。

姉飼
 想像力をかきたて、情況が浮かび上がってくるように計算されている。「上質な不気味さ」と「嫌な感じ」は、つくろうとしてつくれるものではなく、作者の企みは成功してる。女性と姉の区別ができなくなるという説明は、あきらかに蛇足である。

怨讐の相続人
 私は高く評価している。ストーリーづくりのうまさ、文章の読みやすさでは、この作品がいちばんだったろう。プロの素質は充分にある。

第10回日本ホラー小説大賞受賞作

大賞

「姉飼」初刊表紙

君の姉はさぞいい声で鳴くんだろうねぇ

姉飼

受賞者:遠藤 徹(「あついすいか」改名)

長編賞

「相続人」初刊表紙

罪の相続が引き起こす死の連鎖

相続人(「怨讐の相続人」改題)

受賞者:保科昌彦

短編賞

「白い部屋で月の歌を」初刊表紙

もう一度逢いたい…。哀切に満ちた叙情ホラー

白い部屋で月の歌を

受賞者:朱川湊人

 第6回の「ぼっけぇ、きょうてぇ」に続き、史上2度目となる短編での大賞受賞作「姉飼」。ただし、すんなりと決まったようでもなく、審査委員たちも議論を重ねた末での受賞ということです。
 短編賞受賞の朱川湊人さんは、2005年に第133回直木賞も受賞(受賞作はノンホラー小説「花まんま」)。
 長編賞の保科昌彦さんも含め、今回の3名は筆力のある方々がそろったという印象を受けます。