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『吸血鬼ドラキュラ』文庫表紙

『吸血鬼ドラキュラ』文庫表紙

『吸血鬼ドラキュラ』文庫帯

『吸血鬼ドラキュラ』文庫帯(32刷バージョン)

吸血鬼ドラキュラ

Dracula,1897

作:ブラム・ストーカー(平井呈一訳)

Written by Bram Stoker

長編

東京創元社(創元推理文庫)/本体860円+税

単行本初版:19xx年xx月xx日

新書本初版:−

文庫本初版:1971年4月16日(創元推理文庫における初版)/総559ページ(43w×19L)

生き血を啜る魔人ドラキュラ英国に上陸す
ホラー史に永遠の足跡を残す吸血鬼小説

 英国への転居を請うトランシルヴァニアの伯爵と手続きを交わすべく、弁理士見習いのジョナサン・ハーカーは絶壁の古城を訪れる。
 城主ドラキュラ伯爵は、物件の手続き、英国式礼儀作法を会得するためと称してジョナサンを軟禁する。ある夜のこと、垂直の壁を這い降りて夜の森に消えた伯爵を目撃。3人の女吸血鬼にも襲われ、異常な状況からの脱出を図るのだが…。
 ジョナサンからの連絡が途絶えたことを心配する婚約者ミナは、親友ルーシー宅に逗留していた。時同じく海路から英国上陸を果たしたドラキュラは、ルーシーを毒牙にかける。衰弱していくルーシーを診たヘルシング教授は、吸血鬼の仕業であると看破。ドラキュラがミナにも魔手を伸ばしていることを知った教授は、志を同じくする4人の男たちとともに立ち向かう。
 しかし、狡猾なドラキュラの魔手に堕ちたミナ。彼女の肉体と魂を救うべく、ドラキュラを追ってトランシルヴァニアへ向かった一行を待ち受ける苦難。

 二十数年ぶりに再読し、本作が英雄譚であることを強く感じた。ジョナサンの妻ミナは慈愛に富んだお姫様、ヘルシング教授以下5人の男たちは騎士、そして悪の象徴として登場するドラキュラ。
「騎士たちは、犠牲を払いつつも姫を守り通しました。おしまい」という友愛と団結の大団円が前提にあり、ドラキュラは道々に建てられたマイルスートンのようなもの。容姿がヨボヨボでも、さしたる活躍の場がなくても、あっけのない最後を迎えても問題なし。ドラキュラは登場人物たちが目指す印であり、闇の権化でありながら、物語中で一番輝いている。なんという皮肉でしょ。

【サイト登録日】2008年7月18日 【ジャンル】吸血鬼 ヴァンパイア バンパイア