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『悪魔のワルツ』文庫表紙

『悪魔のワルツ』文庫表紙

『悪魔のワルツ』原書(1969)表紙

『悪魔のワルツ』原書(1969)表紙

『悪魔のワルツ』原書(CORGI BOOKS版/1971)表紙

『悪魔のワルツ』原書(CORGI BOOKS版/1971)表紙

『悪魔のワルツ』原書(Berkley版/1978)表紙

『悪魔のワルツ』原書(Berkley版/1978)表紙

悪魔のワルツ

The Mephisto Waltz,1969

作:フレッド・M・スチュワート(篠原慎訳)

Written by Fred Mustard Stewart

長編

角川書店(角川ホラー文庫)/本体560円+税

単行本初版:1971年3月xx日

新書本初版:−

文庫本初版:1993年4月24日/総337ページ(41w×18L)

新たなる肉体を求める邪悪な魂の行方は…
狡猾な悪魔崇拝者の暗躍を描くオカルトホラー

 ピアニストを断念し、文筆で身を起こそうと苦闘するマイルズ、彼を深く愛する妻のポーラ、娘アビーのクラークソン一家はつつましくも幸せに暮らしていた。
 ある朝のこと。著名なピアニストのダンカン・エリーから「インタビューに応じる」と電話が入る。邸宅を訪問したマイルズを指を見て、ダンカンは驚嘆する。「すばらしい手だ。ラマニノフのようじゃないか」
 それ以来、ダンカンと娘のロクサーヌは、マイルズ一家と昵懇になるが、彼らの親切はポーラを不安にさせる。ダンカンはなにを企んでいるのだろうか。
 やがて白血病でダンカンが死去し、巨額の遺産を贈られたマイルズは、再びピアニストを目指して特訓を始める。夫の立ち振る舞いや言動に違和感を覚えるポーラは、ダンカン宅で見た悪魔崇拝の書物に思い至る。
 そんなとき、娘のアビーが謎の病で急死する。悪魔崇拝者の生贄になったのでは、と疑心暗鬼を深めていくポーラだったが…。

 現代の悪魔崇拝を描いた名作『ローズマリーの赤ちゃん』よりも後出しゆえか、「大都会を跋扈する悪魔崇拝者と、疑心暗鬼に陥っていく女性主人公」という骨子を踏襲しながら、極力無駄を省いたスマートな作品になっている。
 一方でダンカンがマイルズを選んだ訳(自分そっくりの指を持っていたことをどのように知ったか?)、邪魔な女性主人公を最後まで始末しなかったのはなぜか、といった疑問は置き去りのままで、やや雑な印象を受ける。
 翻訳文はすっきり読みやすく、展開も早いため、映画のノヴェライズを読んでいる感覚。翻訳アレルギーな人にも安心してお勧めできる。

【サイト登録日】2009年9月8日 【ジャンル】悪魔 悪魔崇拝 魔女 呪術 呪い 憑依 転生

▽メモ1映画化(1971)

配役:マイルズ・クラークソン(アラン・アルダ)、ポーラ・クラークソン(ジャクリーン・ビセット)など。imdbで調べる

▽メモ2メフィスト・ワルツ(Mephisto Waltz)

フランツ・リスト(1811〜1886)作曲の2曲からなる管弦楽曲。フランツ・リスト - Wikipedia

▽メモ3ダンカンの屋敷にあった古い書物(掲載順/pxx)

ジョセフ・グランビル著『サドカイ教の勝利』

ジャン・ボーダン著『魔女に憑かれた人びと』

ジョージ・ギファード著『悪魔の秘事解題』

ジュール・ミシェレ著『サタニズムの魔術』

キャムデン協会著『アリス・カイテラー夫人』

カイザー・フォン・ハイスターバッハ著『奇跡のイラスト』

デル・リオ著『魔法の研究』

スプレンジャー著『悪霊』『十五世紀および十六世紀の異端審問官の手引き』

マシュー・ホプキンス著『誓いの言葉』

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