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悪魔の見張り
The Sentinel,1974
作:ジェフリイ・コンヴィッツ(高橋豊訳)
Written by Jeffrey Konvitz
早川書房/本体1,200円(消費税導入前)
長編総282ページ/本文組26w×20L×2段組
単行本初版:1975年12月20日
文庫本初版:1988年7月15日
悪魔の策略で混乱を極める女性に課せられた使命
現代ニューヨークで繰り広げられる神と悪魔の攻防
インディアナ州の実家で父の葬儀を終え、4ヶ月ぶりにニューヨークへ戻ってきた26歳のファッションモデル、アリソン・パーカー。幼い頃に目撃した光景に深く傷ついた彼女は自殺未遂の果て、郷里から離れたのだった。
気分転換に引っ越しを考えたアリソンは、マンハッタン西49丁目にある優雅な古いアパートに入居を決める。最上階の5階には、盲目のマシュー・ホーリラン神父が住んでおり、日がな一日窓辺に座っているという。薄気味の悪い話だ。
恋人のマイケルとも順調だったが、たびたび体調不良に襲われるようになる。
ある夜のこと、階上の足音の正体を確かめるべく忍び込んだアリソンは、亡き父に襲われ、首を絞められる。夢中で包丁を突き立てて気絶するのだが、警察の調査では殺人の形跡はないという。各部屋を調べた警察はさらに告げる。どこも空き部屋だし、住民は神父とあなたしかいない。
アリソンは狼狽する。つい先日も住民たちとパーティを開いたばかりなのだ!
邦題でネタバレしちゃってる作品。
『ローズマリーの赤ちゃん』や『悪魔のワルツ』の流れを汲んでおり、現代のニューヨーク、悪魔の跋扈、孤立する女性主人公など、おなじみの設定だ。
先達の作品に比べると、(1)キリスト教色が濃い。(2)悪魔がもたらす恐怖は脇役、という特徴を持っており、なかなかおもしろかった。
物語を引っ張る主人公は、過去に犯した罪にさいなまれている。彼女の犯した罪とはキリスト教義上の罪。キリストの赦しを得るために用意された使命が邦題につながる、というわけ。かなりの力業という気もするけど。
【サイト登録日】2010年3月7日 【ジャンル】悪魔 サタン 宗教
▽メモ1原題「The Sentinel」は、見張り、歩哨の意味
▽メモ2マンハッタン西49丁目アパートの存在理由(p263)
「このブラウンストンの建物は、混沌の上に架けられた橋なのだ。地獄の門と現世の境界とが連結するところなのだ」
▽メモ3見張り役の選出(p261〜p262)
見張り役は自殺未遂を起こした男女から選ばれる。自殺の罪をあがなうために悪魔の侵入を見張る使命を負う。俗世との関係、悪魔の誘惑を断ち切るために視力や痛覚、感情などが自然と失われてしまう。
▽メモ4ホーリラン神父の来歴(p214)
本名はウィリアム・オラーク。1891年マサチューセッツ州ブロックトン生まれ。自殺未遂を起こす。1952年7月9日に失踪してるため、この日を境にして見張り役になったと思われます。
▽メモ5チェインズ(悪魔、または死霊)の飼い猫はジェジベル
▽メモ6日本酒をたしなむ描写あり(p153)
ジェフリー ジェフリイ コンビッツ コンビィッツ コンヴィッツ












