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『襲撃者の夜』表紙(初版)

『襲撃者の夜』表紙(初版)

『襲撃者の夜』帯-表面(初版)

『襲撃者の夜』帯-表面(初版)

『襲撃者の夜』原書(WARNER BOOKS版/1989)初版表紙

『襲撃者の夜』原書(Diamond Books版/1991)初版表紙

襲撃者の夜

Offspring,1991

作:ジャック・ケッチャム(金子 浩訳)

Written by Jack Ketchum

長編

扶桑社(扶桑社ミステリー文庫)/本体762円+税

単行本初版:−

新書本初版:−

文庫本初版:2007年4月30日/総368ページ(38w×17L)

食人子の生き残りどもが新たな惨劇の幕を開ける
オフシーズン』から11年後の世界を描いた正統続編

 愛娘の待つ我が家へ帰宅したウェイトレスのローレンは戦慄の光景を眼にする。汚らしい子供たちがベビーシッターの身体を解体していたのだ。拳銃を取り出して構えたローレンめがけて斧が飛んでくる……。
 一族が破滅した”最初の涙の夜”。唯一生き残った15歳の食人子ウーマンは一族再興を目指し、逃げ隠れながら11年の時を経て、デッドリヴァーに舞い戻る。
 ローレン宅から赤子を連れ去ったウーマンだったが、袋に入れっぱなしのせいで殺してしまう。これは悪いことだった。力を得るには血の解放が必要だった。血の解放は霊の力の解放につながる。しかし、死んだ赤子の体内には霊がとどまったままで、ひどく怒っている。怒りを静めるには、新たな血の解放が必要だ。
 新たなる獲物はすぐに見つかった。デッドリヴァーの古風な家に引っ越してきたデイヴィッドと妻エミリー、産まれたばかり娘メリッサのハルバード一家だった。
 同じ頃、ローレン宅の凄惨な現場を目の当たりにした元保安官ジョージ・ピーターズは苦々しく思った。11年を経てあいつらの生き残りが戻ってきた、と。

 あとがきで「ちょっとしたごまかしをした。若き野生児たちのひとりの少女が、怪我をしただけだったら?(P363)」とウーマン登場の経緯を述べている。しかるにウーマンに該当する子は誰だろう、と前作を振り返ってみたけど全員の死にざまが描かれているから、結局誰だかわからなかった。
 前作に比べればゴア描写が抑えめで、カンニバル描写もわずか2シーンしかなく、被害者たちの生還率もグググっと上がっている。急に慈悲深くなった理由はわからないけれど、同じくあとがきで「より多くの人に読まれたい」という主旨のことを述べているので、意図的なさじ加減なのだろうと解釈した。

【サイト登録日】2013年6月30日 【ジャンル】子供 バッドシード 人喰い カニバリズム 田舎

▽メモ1登場人物の末路(登場順)

ナンシー……ベビーシッター。殺害方法不明で、解体されているところへローレンが帰宅する。

ローレン……夫のDV被害に悩むウェイトレス。投擲された斧で頭を割られる。

スザンナ……ローレンの乳飲み子。洞窟へ拉致されたが、袋に入れられたままだったので窒息死。

マリオン……法律事務所のシニアパートナー。スティーヴンに扼殺される。

デイヴィッド・ハルバード……ホラーゲームで一山当てたプログラマー。セカンド・ストールンに首の肉を噛み千切られ、ナイフで斬り引かれた体内から内蔵をむさぼり食われたあと、手足を切断される。

ウィグ・マネッティ……デッドリヴァーの保安官。ウーマンに斬りつけられ、内臓を噴出させながら悶絶死。

マイルズ・ハリスン……若い警官。ウーマンに首を切り裂かれ、うなじに突き刺されたナイフが脳まで達する。

アースイーター……ファースト・ストールンとセカンド・ストールンの娘。腹が減ると土でも食べる。瀕死のマネッティに至近距離から首を撃たれる。

セカンド・ストールン……鉢合わせしたピーターズに胸を撃たれて死亡。

ファースト・ストールン……11歳のとき、ウーマンに誘拐されて仕込まれた。現在22歳。エミリーに胸を撃たれたあと、ピーターズの銃弾が頭部貫通。

ボーイ……ウーマンとファースト・ストールンの息子で6歳。生後まもなくスズメバチに左目を刺されて眼が曇っている。ピーターズに射殺される。

双子の兄弟その1……9歳。出生不明。至近距離でピーターズの銃弾を顔面に浴びる。

ガール……ウーマンとファースト・ストールンの娘で10歳。ピーターズが耳に押し当てて発砲した銃弾で死ぬ。

双子の兄弟その2……出生不明の9歳。エイミーに背後から掴まれ、熾火の中へ顔を突っ込まれて焼死。

スティーヴン・キャリー……サイコパスの弁護士。マリオンを殺した足で離婚した妻クレアの元へ訪れたところを事件に巻き込まれる。ウーマンが奮った斧で耳と頭頂部を飛ばされて死亡。露出した脳はウーマンにすすられる。

カウ……ウーマンに拉致された青年(本名フレドリック)。生殖の道具として飼われている。ウーマンに首を絞められて窒息死。

ウーマン……最初の涙の夜(11年前の事件)の生き残り。一族の長で26歳。警官隊の銃火を十数発も浴びて崖から転落する。

女の赤子……セカンド・ストールンとカウの娘。ウーマンと一緒に崖下の海へ落下する。

ジョージ・ピーターズ……11年前の悪夢にうなされる元保安官。現保安官マネッティに請われて捜査に参加。38口径の拳銃片手に洞窟へ乗り込み、深手を負うもののエミリーとクレアを救出して生還。

エミリー……デヴィッドの妻。拉致されるが、ピーターズに救出される。

クレア……エミリーの親友。拉致されて大けがを負わされるが、ピーターズに救出される。

ルーク……8歳になるクレアの息子。ピーターズに洞窟の場所を教えるなどで母親やエミリーの救出をサポートする。

ラビット……ウーマンとカウの息子で7歳。洞窟から離れていて無事だったが、ツリーハウスに隠れていたところを見つかり、落下して死亡。