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『[新版]怪奇小説傑作集1』文庫表紙

『[新版]怪奇小説傑作集1』文庫表紙

ポインター氏の日録

The Diary of Mr.Poynter,1919

作:M・R・ジェイムズ(平井呈一訳)

Written by Montague Rhodes James

短編20ページ/『怪奇小説傑作集1[新版]』所収/創元推理文庫

The Great Stories of Horror and The Supernatural,1969

古本市場で入手した大判4冊の日録
閉じ込められていた恐怖がひも解かれる……

 ウォリックに落成した新居で悠々自適のデントン氏。いずれはケンブリッジの名門トリニティ・カレッジで教授職にあずかるほどの才人だ。
 さて、新居のインテリアを物色すべくロンドンまでやってきたデントン氏、立ち寄った古本市場にてウォリックの郷土資料を発見する。オックスフォード考古会々員であったウィリアム・ポインター氏が1701年ごろに記した4冊の日録だ。
 買い求めた日録に目を通していくと、あるページに布の切れ端がピンで留められている。同居する叔母は布地の模様をいたく気に入った様子で、「ほんとに好いたらしい柄だよ。〜この波を打っている線の見事なこと。なんかこう、髪の毛を思い出すじゃないか。でも、なんだか――」
 それならば、とデントン氏。布地柄そっくりのカーテンを作らせよう。
 四か月が経ち、出来上がったカーテンにご満悦のデントン氏だが、誰かに覗かれている気が。足もとに寄ってきた飼犬を撫でた瞬間、戦慄に貫かれる。

 ジワジワと積み重ねられた事象がクライマックスで爆発するタイプ。逆に言えばラストまで怖くないかも。クライマックスでは心の中で「ムックぅ〜」と叫んでしまった。人によっては「貞子ぉ〜」や「伽椰子ぉ〜」かも。
 文中、たびたびシェイクスピアの引用が出てくる。M.R.ジェイムズは、イギリス屈指の名門校イートン・カレッジの学長さんだったし、あふれ出るインテリズムのせいかしらん? と思ったんだけど、実はウォリックシャー州(訳中ではウォリック州となってるけど、実際はウォリックシャー州ウォリックという町の地名が正解みたい)は、シェイクスピアの出身地なのね。

【サイト登録日】2007年10月7日 【ジャンル】呪い

▽メモ1「まだある、まだある」

『ハムレット』から引用。