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こびとの呪
Lukundoo,1925
作:E・L・ホワイト(中村能三訳)
Written by Edward Lucas White
短編29ページ/『怪奇小説傑作集2[新版]』所収/創元推理文庫
The Great Stories of Horror and The Supernatural vol.2,1969
アフリカの奥地で遭遇した恐怖と戦慄
呪術の禍々しさを描く傑作ホラー小説
アフリカ探検にまつわる逸話をせがまれたシングルトンは重い口を開き、とても信じられない奇妙な話を語り始める…。
ピグミーを求めてアフリカ奥地にやってきたファン・リーテン率いる探検隊。あるとき、野営地に1人のイギリス人探検家エッチャムが訪ねてくる。
先にアフリカ入りしていたラルフ・ストーン率いる探検隊に属する彼は、病気で倒れた隊長を助けてほしい、と救援を要請してきたのだ。ストーン隊長の身体に十以上のもの癰(よう)ができ、誰も近づけさせないテントの中からまるで2人の別々な人物が話しているような声が聞こえてくるという。そこには「ルクンド(マン・バトウ語「呪術」)」という単語も含まれており、どうやら精神にも重大な影響を被っているようだ、という。
野営地を訪れたリーテン一行は、その夜、ストーンのテントから2つの声を耳にする。ストーンと、昆虫のかん高い羽音のような声。誰がいるのだろうか。
翻訳ホラーに浸かるきっかけとなった作品。中学1年生の頃、図書館でたまたま借りた『幻想と怪奇2(早川ポケミス版)』。巻頭に掲載されていたのが本作(ポケミス版では原題まま『ルクンド』)。
読んだその夜、夢に見ました。あとにも先にもホラー小説で悪夢を見たのは本作だけ。夢の細部は忘れちゃったけれど、真っ暗なジャングルで男の声とキーキー声が言い争っている場面だけクッキリと覚えている。
いまや数えたくない歳になっちゃったけれど、年齢に関係なく再読するたびに怖さを味わう。ホラー短編小説ベスト1として生涯心に残る作品。
【サイト登録日】2008年2月10日 【ジャンル】神秘・呪術
▽メモ1人面瘤の描写(p425)
「いちばん黒いアフリカ人の肌のように黒光りし、小さな両眼の白目をキョロキョロ動かし、真っ赤な口にひどく小さい歯、ちっぽけな頭蓋骨にはぼやぼやとした毛」







![『[新版]怪奇小説傑作集2』文庫表紙](../images/bookcover/ws002a-sam.jpg)