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『ナイト・フライヤー』文庫表紙

『ナイト・フライヤー』文庫表紙

ナイト・フライヤー

The Night Flier,1988

作:スティーヴン・キング(浅倉久志訳)

Written by Stephen King

短編60ページ/『ナイト・フライヤー』所収/新潮文庫

Prime Evil,1988

セスナ機で出没する残忍な殺人鬼
被害者の体内には血が残されておらず…

 地方の小空港で発生した連続殺人。被害者たちは血を抜き取られていた。
 週刊タブロイド紙<インサイド・ビュー>のベテラン記者リチャード・ディーズは、殺人鬼を「ナイト・フライヤー」と名付け、自身の勘を頼りにノース・カロライナ州ウィルミントン小空港を目指す。次の事件はここで起こるはずだ。
 これまでの取材から「ナイト・フライヤー」が操るのは、機体が赤く縁どられた白いセスナ・スカイマスター337、機体番号N101BL。
 目撃者の証言によるとN101BLが飛び去った後、滑走路にはミミズやウジのまざった土が残されていたという。吸血鬼を気取る異常者を写真に収め、世間をあっといわせるスクープ記事をモノにしてやる。
 悪天候で難航したものの、なんとか自家用セスナを着陸させたディーズ。彼を出迎えたのは、ターミナルから響く断末魔の悲鳴だった。
 足を踏み入れたディーズは、吐き気を催す地獄絵図を目の当たりにする。

 昨今の吸血鬼は居場所がないね。街は不夜城、科学捜査や情報網の発達で隠れる場所も少ない。そんなわけで現代の吸血鬼は大きく3パターンに分かれた。コミュニティを作る群生系、毒牙で版図を広げる侵略系、滅びゆく存在と描かれる孤立系。『呪われた町』で侵略系吸血鬼を描いたキングが再び挑む吸血鬼は、恐怖&ユーモアを練り込んだ孤立系の変形タイプ。
 物語は記者中心で吸血鬼の登場シーンはわずかばかり。今になってセスナを使う理由は? これまでどうやって飢えをしのいでいた? 中世の古株か、近代の新参者か? 従者は? 吸血鬼視点の続編を書いてほしい。

【サイト登録日】2008年3月15日 【ジャンル】吸血鬼

▽メモ11988年度第2回ブラム・ストーカー賞Long Fiction部門候補作

▽メモ2呪われた町が登場(p45)

直近の殺人が起こったメイン州カンバーランド郡空港の隣町は『ジェルーサレムズ・ロット(『呪われた町』の舞台)』

▽メモ3デッド・ゾーンのジョニー登場(p49)

ディーズは過去にジョニー・スミス(『デッド・ゾーン』主人公)を取材し、ポーチから蹴飛ばされて散弾銃で退散を命じられた。そんなジョニーを正直者で唯一本物の霊能力者だったと評している

▽メモ4ジョニーは生きている?(p49)

「下院議員の暗殺未遂でとっつかまった(p49)」とあるから、ジョニー・スミスは生きているのかな?

▽メモ5ナイト・フライヤーの匂い(p86)

「ナイト・フライヤーの息にこもる地下納骨堂のにおい」

スティーブン ナイトフライヤー