全作品リスト

書名:短編集

書名:長編

書名:掌編集/実話怪談

書名:ホラー関連書

作家リスト

シリーズリスト

特集ページ

サイトトップへ戻る

本サイトについて

更新履歴

累計:

今日:

昨日:

『血の本3:セルロイドの息子』文庫表紙

『血の本3:セルロイドの息子』文庫表紙

髑髏王

Rawhead Rex,1984

作:クライブ・バーカー(宮脇孝雄訳)

Written by Clive Barker

短編83ページ/『血の本3:セルロイドの息子』所収/集英社文庫

Books of Blood No.2,1984

太古の地球を支配していた獣人"髑髏王"の復活
魔神対人間の壮絶な戦いが火蓋を切る

 イギリスの片田舎ジールで起こった惨劇。発端は9月中頃のことだった。
 先祖から受け継いだ荒れ放題の3エーカー(約3,600坪)の農地を耕していたトマスは、地中に埋まっていた巨大な石を取り除く。穴からは悪臭を放つ黄色のガスとともに身の丈280cmもある化け物が出現、トマスを八つ裂きにする。
 髑髏王。人類に先んじて太古の地球を支配していた魔の種族。
 飢えを満たすため、子供や大人を惨殺し、頭からむさぼり喰らう。人間への復讐、世界征服の野望を胸に雄叫びをあげる。「世界はオレのものだ」。
 村の牧師に瀕死の重傷を負わせた髑髏王は、教会を徹底的に破壊しようとする。そこに駆けつけた警官隊から銃火を浴び、山奥に撤退。髑髏王の剛力は驚異だが、人類もまた文明の進歩という脅威を得ていたのだ。
 自分の目前で10歳の長男をむさぼり喰われた父親ロンは、いまわの際にいるクート牧師を訪ねる。髑髏王を倒す秘策とはいったい…。

 公共性の高いTVや映画ではダメ、嗜好性が強い小説ではイッツオールライトなことがある。子供をイジるのもその1つ。ジョン・ソールの陰湿子供ホラー、ジャック・ケッチャムやV.C. アンドリュースの虐待、畏れおおいノーベル賞作家ゴールディングの『蠅の王』も憎悪にたぎる子供たちが殺し合う。
 でも、バーカーはハンパじゃない。髑髏王を殺戮マシーンとして自在にあやつり、親の見ている前で子供たちの頭を丸かじりさせ、刑事のペニスを引っこ抜き、教会で自慰させて精液をブチまける。不謹慎。でも笑うしかない。
 世界征服を豪語するくせに女性を畏れる髑髏王そのものがジョークだ。

【サイト登録日】2008年5月22日 【ジャンル】悪魔・怪物・モンスター

▽メモ1髑髏王(p84,p85,p90,p106,p114,p138)

肩幅は人間の2倍、傷だらけの細い腕に鋭い爪のついた細い指(p84)
顔は秋の満月のように大きく色は琥珀色。目は傷痕のようで洞窟まがいの大きな口(p85)
猫の前脚のように歯茎から突き出てくる上下12本の尖った牙(p90)
生肉のように赤むけた顔(p106)
尿は酢酸のような悪臭(p114)
口臭はゴミ箱の数万倍(p138)

クライブ クライヴ バーカー ヴァーカー