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『血の本4:ゴースト・モーテル』文庫表紙

『血の本4:ゴースト・モーテル』文庫表紙

ゴースト・モーテル

Revelations,1985

作:クライブ・バーカー(大久保寛訳)

Written by Clive Barker

短編80ページ/『血の本4:ゴースト・モーテル』所収/集英社文庫

Books of Blood No.4,1985

生者とゴーストが交わるとき惨劇の幕が…
密室で繰り広げられる舞台劇調の因縁ホラー

 狂信的ともいえる厳格さをよしとする巡回牧師ジョン・ガイアー。自らを厳しく律し、妻にも同様の真摯さを求める。良き妻を演じることに疲れ果てたヴァージニアは、夫の内緒で薬に救いを求めていた。
 テキサス州アマリロへ向かう途中、猛烈なトルネードに遭い、コットンウッド・モーテルに宿を求めた夫妻と付き人アールの3人。案内されたのは、殺人事件の現場となった部屋。30年前のこと、夫バックに銃を放った妻サンディは、殺害の事実を公然と認めたため、情状酌量の余地なしと見なされて死刑になった。
 そのサンディとバックのダーニング夫妻がゴーストとなり、この部屋を訪れた。あの夜の出来事は回避できたのだろうか、検証するチャンスに恵まれたのだった。
 人間には見えないゴーストだが、ヴァージニアだけが何者かの気配を感じていた。すべては薬のせいか。
 激しい雨風が吹きすさぶ嵐の夜、新たな悲劇が幕を開ける…。

 バーカーには、宗教のあり方をコケする描写が多い。『下級悪魔とジャック』の主人公は天国に見放されたことを平然と受け入れ、『髑髏王』には教会でマスをかかせ、『好色稼業・屍衣の告白』のラストでは世俗にまみれた牧師を登場させる。とはいえ信仰心を否定する作品はないから、あくまでも宗教組織、仕組みそのものを嫌ってるみたい。
 本作にも皮肉がたっぷりつまっており、殺されて当然のサディスティックな牧師を登場させ、狂気を装うことで法律に助けを請う妻を描く。彼女にとっての救いは宗教ではなくて司法、というところがバーカー流ユーモアかな。

【サイト登録日】2008年8月26日 【ジャンル】ゴースト 家

▽メモ1ゴジラ?(p196)

 深夜映画の内容を「ある種の獣が東京を踏みつぶし〜」とあります。

クライブ クライヴ バーカー ヴァーカー