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血の本 〜プロローグ・エピローグ〜
The Book of Blood,1984
作:クライブ・バーカー(宮脇孝雄訳)
Written by Clive Barker
短編22ページ・短編8ページ/『血の本6:ラスト・ショウ』所収/集英社文庫
Books of Blood No.1,1984 / Books of Blood No.6,1985
肉体に刻まれた死と恐怖の物語…
シリ−ズコンセプトを語る幽霊屋敷譚
[プロローグ]
トーリントン・プレイス六十五番地の幽霊屋敷は、死者の街道と交わる場所。
20歳の霊媒師サイモン・マクニールによる降霊術は、驚くべき成果をあげている。霊の存在の実証にエセックス大学超心理学のメアリ博士は興奮する。
部屋で独り、降霊を行うサイモンはペテン師だった。泣き、暴れ、わめく演技をし、舌の裏に隠した鉛のかけらで壁に霊の文字を書き連ねていく。
欺瞞は許されなかった。街道から出現した死者たちがサイモンの肉体に物語を刻み始める。自分たちの物語を…。真実の物語を…。
[エピローグ 〜エルサレム通りにて〜]
四年以上の月日が流れた。「噂が本当か、確かめにきたんだね」とサイモン。来訪者ワイバードは、彼の肉体に隙間なく刻まれた文字を見る。「いくらになるんだい?」とサイモンは問う。「だって、皮をはぎにきたんだろう?」
血の本とは、死者たちが自ら残した物語である、と『血の本』シリーズのコンセプトを描いた本作だけど、最終巻の最終話として掲載するなんて興をそがれた感じ。「あとがき」によると、[プロローグ]は翻訳済みだったが、版元の事情でカットされたらしい(p317)。ちぇって感じ。
版元をグチるよりも自分の英語力の乏しさを反省すべきだろうけど。
ちなみに原書では、[プロローグ]が『血の本1:ミッドナイト・ミートトレイン』の巻頭に、[エピローグ]が『血の本6:ラスト・ショウ』の巻末にそれぞれ収録されているようです。
【サイト登録日】2008年9月9日 【ジャンル】ゴースト・幽霊屋敷
▽メモ1死の街道(P292)
トーリトン・プレイスを横切っているのは並の街道ではない。残虐行為の犠牲者や犯人だけが歩く道なのだ。人類が生んだ異形の者たちが、わけのわからない言葉を喚き散らしながら歩いていく。
クライブ クライヴ バーカー ヴァーカー







